酒とスワローズの日々

東京ヤクルトスワローズの魅力を間違った視点から伝えるブログ

#10 妄想登場曲解説 その1 奥村展征

プロ野球選手がホームの球場で登場する際に使用する”出囃子”とも言える登場曲。

「カッコイイから」など単純な理由で選んでいるかもしれないけれど、敢えて筆者の妄想力をフル回転し、そこに秘められた思いやメッセージを無理矢理紐解く”妄想登場曲解説”シリーズ。

初回に取り上げるのは奥村展征選手です。

エリートすぎる華麗なる経歴

奥村選手は1995年生まれの22歳。滋賀県出身。

高校卒業後にプロ入りしたので、昨年のドラフトでプロ入りした大学出身者と同学年です。

プロ入りするまでの奥村選手の経歴、そして血筋はまさにエリート。

祖父は高校野球の監督として甲子園を経験したうえに、その後政治家に転身し「文部科学副大臣」まで登りつめた奥村展三

父は、甲子園出場後に社会人野球の当時の超名門「プリンスホテル」に所属した奥村伸一。

また、奥村選手自身も父のツテで、プリンスホテル出身者が監督を務める「日大山形高校」に進学し、甲子園出場を果たします。

3年生の時にはレギュラーで主将。しかも甲子園でベスト4まで勝ち進んだのですから、まさにエリート街道を爆進!といったところ。

 

そしてその街道は、球界の盟主とも呼ばれる巨人に入団へと続きます。

二塁手が手薄な巨人において、二軍とはいえ1年目から86試合に出場したところに、球団からの期待も感じられます。

 

もう嫌っていうほどエリート。

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エリートスマイル

 

でも、冒頭に「プロ入りするまでの」と書いたとおり、1年目のシーズン終了後に大きな、いや「大きすぎる」転換点を迎えます。

 

そう、人的補償ですよ。

 

 

突然の人生大転換

このブログをお読みの方で「人的補償って何それ?美味しいの?」って方はいないと思いますので割愛しますが、ヤクルトからフリーエージェント(以下FA)で移籍した相川捕手の人的補償として指名され、たった1年で巨人を退団し東京ヤクルトスワローズに移籍となったのです。

フリーエージェントとは

人的補償とは

FA移籍に人的補償はついて回るものなので致し方ないのですが、入団1年目の選手が選ばれたということで、当時は随分話題になりました。

www.nikkan-gendai.com

 

このことについて奥村選手は「どこに行ってもプロ野球選手として頑張る」というような趣旨の発言をしていましたが、果たして本心はどうだったでしょうか。

まさか即戦力にはならない19歳の若い選手を人的補償の対象にはしないと巨人が油断をした…という点もあるでしょうが、プロテクトのリストに入らなかった時点で「絶対に必要な選手ではなかった」ということは事実なわけです。

 

19歳、はじめての挫折に近い経験ではないでしょうか。

 

 

内に秘めたる強い意志

さて、ようやく登場曲の話です。

奥村選手の登場曲はこちら。


Rachel Platten - Fight Song (Official Video)

 

Fight Song

Fight Song

  • Rachel Platten
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

 

この曲のサビで、奥村選手が打席に立つ時に使われる部分にこんな歌詞があります。

This is my fight song
Take back my life song
Prove I'm alright song
My power's turned on

和訳すると「これは私の戦いの歌 私の人生を取り返すための歌 私が正しいことを証明する歌 力がみなぎってくる」といったところでしょうか。

 

さてどうでしょう皆さん。

もちろん「頑張ろう」という気持ちから「Finght Song」というタイトルの曲を選んだだけとも考えられますが、

「自分をプロテクトしなかった古巣を見返してやるんだ」という強い思いを感じると言ったら、考えすぎだと思われますか?

この曲を使うようになったのがスワローズに入団してからということを考えると…ねぇ。

 

19歳でこれほどまでに"大人の事情"に人生を振り回される経験をする人はなかなかいないはずです。ましてや奥村選手は超エリートだったわけで。

 

でも奥村展征は折れなかった。

 

 

戦いは続く

スワローズ入団後は、一時期腰痛を発症するも、リハビリと練習を重ねます。

二塁手に「山田哲人」という大天才が現れると出場機会を求めてショートも守るようになり、昨年はベテランの大引選手の故障などもあり44試合に出場。

 

そして何より、プロ初ヒットを打った相手が巨人、しかも日本を代表するエース、菅野投手だったというところに、やはり奥村選手の意地と強い気持ちを見た気がしました

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 どろんこ奥村

 

しかし、もちろんこれで安泰ではありません。

シーズンオフにチームは同い年・同じ左打ち・ショートの宮本丈をドラフトで獲得します。これは奥村選手にとっては「チームから将来のレギュラー候補」と思われていないことと同義です。

また、ショートには中堅の谷内選手・西浦選手、将来のクリーンナップとして期待される廣岡選手などがひしめいており、この争いを制して定着するには安定した活躍が求められます。

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 ヤクルト遊撃選挙区は大混戦

 

監督もこんなこと仰っています。

【真中満 キャンプ直撃】燕・小川監督、これからの事を考えれば遊撃は広岡 (1/5ページ) - 野球 - SANSPO.COM(サンスポ)

 

僕は、スワローズの勝利に貢献してくれるなら誰でもいいんです。

でも敢えて書きます

全てを糧にして「がんばれ!奥村!」 


ヤクルトスワローズ 奥村展征 今年に懸ける!

 首位打者を目指すそうですよ

 

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